どうもー、マクリーです!本日はテック系ニュースから!
CESとは?
2020年1月7日から米国ラスベガスでCESが開催されていました。CESとは世界最大のデジタル技術の見本市で世界各国の電機メーカーやテクノロジー企業が発表や展示を行います。
もともとCESは国際家電ショー(Consumer Electric Show)の略でしたが、いつからかConsumer Electric Showの略ではなく、ただただCESという名前だ、となりました。よく分からないですがCESはCESです。ちなみにこのCESの呼び方について日本では「セス」よ呼ばれることが多いですが正しくはないです。英語では「セス」と呼ばずそのまま「シーイーエス」と言います。海外で「セス」と言わないように気をつけましょう。
モバイルからオートモービルへ
ここ数年前まではモバイル系の出展が多かったのですが、徐々にXR(AR、VR、MR)やドローン、AIにシフトして来ていました。そして5-6年前から徐々に自動車の出展が増えてきていました。
当初1月初週のCESで新型モデルをチラ見せします。そして大体2週目にあるデトロイトモーターショー(North American International Auto Show:北米国際オートショー)でワールドプレミアと言われる世界初お披露目を行っていました。CESではいわゆるティザーというものでデザインのシルエットだけ、インテリアだけ、技術だけなど一部だけ見せて本発表まで興味を書き立てる役割を持っていました。しかし最近ではCESでがっつり新型モデルを披露するケースも出てきました。
他業種からの参入や一大プロジェクトの発表の場へ
そして今年最も注目された2つの発表は、どちらも日本のメーカーのものでした。
CESで最も注目された発表① SONYの自動車
まずソニー(SONY)が発表したのはなんと自動車そのもの。完全に異業種ですが自動車を発表したのです。ソニーは自動車向けにCMOSイメージセンサーを製造しています。イメージセンサーはソニーの稼ぎ頭でiPhoneなどのスマホや多くの自動車などで採用されています。今後自動車向けは自動運転の普及によりさらに市場が拡大することが見込まれています。そこであえて自動車自体を作り、発表してここのプレゼンスを高めていこうという狙いです。
CESで最も注目された発表② トヨタの街づくり「Woven City(ウーブン・シティ)
そしてトヨタ自動車からはさらに大規模なプロジェクトが発表されました。豊田章男社長自ら登壇し英語で発表しました。その内容はなんと富士山の麓に「コネクティッド・シティ」を創るというものです。その街には実際に人が住み、リアルな生活が営まれます。一企業がなんとMaas(Mobility As A Service)の実証都市計画をつくってしまうというのです!
これは自動運転やロボット、パーソナルモビリティ、人工知能(AI)、スマートホームなど世界最先端の実験をリアルなシチュエーションでテストする場を創るというもの。パートナーや研究者を世界から呼び寄せ約2,000人が実際に住む予定とされています。この街のコンセプトは「Woven City」(ウーブン・シティ)と名づけられました。これは街が網の目のように道が織り込まれ合うからです。
都市設計やデザインはデンマーク出身のビャルケ・インゲルス氏という建築家が担いました。
そもそもこの場所はトヨタ自動車の東富士工場であり、2020年末に閉鎖予定でした。トヨタ自動車は解雇を強く嫌う文化があり、ただ工場を閉鎖するだけではなくその跡地を活用するというのはトヨタらしいと思います。
ちなみに豊田社長の英語はお世辞にも綺麗とは言えないが、心がこもり、ユーモアもあり、自身に満ち溢れ、本当にすごいと思います。英語の発音に自信のない人でも彼のプレゼンを見ると勇気づけられます。というより英語以外のスキルが半端ないのですが…
CESのメインディッシュは自動車
スマホやAIなどある程度成熟してきていたところに、自動車というスーパービッグマーケットのデジタルシフトが進んできました。デジタル技術の裾野は広く、様々な企業が自動車に注目しています。
CESは自動車のDX(デジタルトランスフォーメーション)のメイン舞台となりました。これからも目が離せませんね!
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