企業には様々なリスクが存在します。就職や転職で入社した企業がどんなリスクを抱えているか考える必要はあると思います。
世界的企業でもたった一人の不倫が大きな影響を及ぼすこともあります。その企業とはアマゾンです。
米ネット通販Amazon(アマゾン)のCEOジェフベゾス氏と長年連れ添ったマッケンジー夫人の離婚調停が成立しました。コトの発端はニュースキャスターのローレン・サンチェス氏とベゾス氏の不倫。
不倫写真を公開するぞ、と脅されるスキャンダルもあった。ベゾス氏のブログで、米タブロイド紙「ナショナル・エンクワイアラー」出版元の、アメリカン・メディア(AMI)からの脅迫を公表。ナショナル・エンクワイアラーはドナルドトランプ米国大統領への好意的な記事が多数掲載されており、ワシントン・ポスト(ベゾス氏がオーナー)はトランプ大統領へは厳しいスタンスを貫いている。政治的な思惑が働いたとの声もある。またトランプ氏もツイッターでこの件に触れていた。
そして世間の注目を集めていたのが夫人への慰謝料だった。ベゾス氏の財産は14兆円と言われており、その大半がアマゾン株で持っていたからだ。財産分与もアマゾン株で渡されるとなると相当な量のAmazon株が元夫人へ渡り、経営へのインパクトがリスクとして浮上したからだ。万が一、一気に全株を売却すると暴落を招きかねず、その影響はアマゾン1社に止まらない可能性が高い。いち元夫人が世界的企業の一定割合の議決権を持つ可能性もある。
そして最終的に慰謝料は約4兆円で決着した。これはアマゾン株の約4%にものぼる。
マッケンジー氏が保有株式を売却する場合には、ベゾス氏と買い手が契約して議決権を譲渡することが条件となった。またマッケンジー氏は議決権についても喜んでベゾス氏へ譲渡する意向を公表している。つまり懸念されていたリスクについて、一旦は回避されることとなった。そしてAmazonの筆頭株主はベゾス氏で維持されることになった。
Amazonの例は少し特殊かもしれません。ただし、最近企業のトップであるCEOや経営陣メンバーが不倫などのスキャンダルで辞任に追い込まれる事態を目にすることは珍しくはありません。不倫以外でも様々なケースがあり得ます。もちろん誰が不倫しているかなど普通にはわかりません。ただし、あなたの会社や入社を検討している会社のトップにそのようなリスクがあり得るか想定することは大事だと思います。
1人の不倫の過ちが、米国経済を揺るがしかねないリスクを招いたのだった。。。
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