MWCはMWC、CESはCES – 移り変わるテック系見本市の役割

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MWCといえばモバイルワールドコングレス(Mobile World Congress)の略でスペイン・バルセロナで開かれる世界最大級のモバイルの見本市。今年はMWC19 Balcelonaという名称に変更された。MWCは何かの略ではなく、MWCはMWC、という位置付けになったのだ。

これはMWCがモバイルだけの祭典ではなくなってきていることを示している。VRなどを中心とした最新テクノロジーなどに範囲が広がってきているのだ。

ちなみに今年のMWCの目玉は折りたたみ型スマホと5Gだ。

折りたたみスマホはフォルダブル(foldable phone)と呼ばれ、サムスン「Galaxy Fold」、ファーウェイ「Mate X」が展示されていた。

5Gは4G LTEの次のモバイル通信技術で、2019年には米国やヨーロッパでサービスが開始される予定。サムスン「Galaxy S10 5G」やLG「V50 ThniQ」、モトローラの外付けで5Gに対応可能な「5G mods」、ZTE「AXON 10 Pro 5G」、中国Xiaomi(シャオミ)「Mi MIX 3 5G」などが展示。

これと似た出来事も起きている。毎年1月にアメリカ・ラスベガスで開催されるCESは家電見本市(Consumer Electric Show)の略だった。しかし今年からCESはCESで何かの略ではない、となったのだ。近年CESでは特に家電(Consumer Electric)だけではなく、自動車などを中心に様々なテクノロジーの見本市になってきていた。特に自動車業界の進出が顕著だ。AudiやBMWなどのブランドはCESで一部の機能を見せて、その翌週にアメリカ・デトロイト開催される北米国際モーターショーで全てをお披露目(ワールドプレミア)するケースが増えてきている。

イベントの役割がテクノロジーの変遷とともに移り変わってきていることで、イベントの名称まで変えることになってきている。そしてMWCとCESがともにより裾野を広げ総合的なテックのイベントとなってきており、今後覇権を争う戦いになる可能性がある。

しかしMWCはMWC、CESはCESとは若干違和感の残る感じはするがいずれ慣れてくるのだと思います。

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