私は大企業からベンチャー企業へ転職をしました。閉塞感のある大企業から夢を持って飛び出したのです。そして今では順調にステップを歩み、夢に近づいています。ベンチャー転職は正解だったと思っています。
ただ、転職を決意する際に、正直言うと不安や悩みはありました。ベンチャー企業やスタートアップへの就職、転職を考えている人も同じ状況だと思います。全ての就職や転職が成功するとは限りません。ベンチャー業界や選んだ企業とのマッチングが合わない可能性もあります。
そんな中でベンチャーへの就職や転職を考えている方々向けにお悩みや不安に思うことをよくあるお問合せ風にQ&A形式でお答えしていこうと思います。
Q.ベンチャー企業は給料が低い?
A.大企業と比べて低いことが多いです。ただし、大きく超えるアップサイドがあります。
実際に私は大企業からベンチャー企業へ転職した際、数百万円の年収ダウンとなりました。業界、職種を変えての転職だったので大幅減額を受け入れる前提でした。
大企業と比べて儲かっていない、利益が出ていないベンチャー企業は多いです。資金は成長のために事業投資するフェーズなので、人件費に多くを割くことができません。また、ベンチャー企業は株式の付与やストックオプションの付与などの施策がとられる事が多いです。月額で渡す給与やボーナスではなく、将来上場やM&Aによる売却などのエグジット、株価の上昇によりもらえるお金を大きく増やすことをモチベーションのインセンティブとしています。大きな成功を掴み取るチャンスがあります。
Q.ベンチャー企業では成長しづらい?
A.どのような成長を求めるか、個人の適正によりベンチャーの方が成長しづらいケースはあります。
ベンチャー企業では研修や教育制度、教え教えられる環境などが整っておらず、成長の機会が少ないという不安があるのではないでしょうか。実際に研修プログラムは大企業の方が圧倒的に充実しています。新入社員研修の期間も大企業では数ヶ月、ベンチャーでは数日〜数週間のところが多いです。
大企業では社員が同じ方向を向いて同じスキルを持っていることが好ましいです。仕組み化された組織の中で、文句を言わず失敗せず働いてもらうために、スキルと信条、考え方を極力統一する力学が働きます。仕組み化されたプログラムをしっかり受けることでベースのビジネススキルは身に付きます。
ベンチャー企業ではそもそも数ヶ月も研修をするコストや人材の余裕はありません。すぐに実践投入をしてOJT(On the Job Training)として仕事の中でスキルや知識、考え方を叩き込みます。受身的に教えてくれることは少ないですし、知識が形式知化されていないことが多いです。つまり積極的に自らキャッチアップしていく必要があります。これができる人であれば、実践経験を積むチャンスは多く、また若いうちから業務をどんどん任せられるので大企業社員よりも大きく成長する可能性はあります。
Q.ベンチャー企業は無能な人が多い?
A.ベンチャー企業の方が能力が低い方の割合は高いです。
大企業には高学歴の大学生が就職活動で応募するので、上位の学生から採用していきます。その為、粒が揃っており、勉強ができない人材が少ないです。勉強ができれば仕事ができるというわけではないですが、比較的正の創刊があると思います。
ベンチャー企業は学歴はバラバラです。もちろん優秀な人材もいますが、比率的には大企業に劣りますし、優秀ではない人材も多いです。もちろん能力の定義にもよります。優秀じゃない人と働きたくないのであれば大企業を選ぶ方がいいです。
Q.ベンチャー企業はモテる?モテない?
A.大企業の看板の方がモテる可能性が少しだけ高まりますが大差はないです。
(同じ人が入社し得る大企業/ベンチャー企業の比較という前提で話します。)大企業時代は合コンの話がよくありましたし、あくまで周りの人たちの評価ですがマッチングアプリ(デーティングサイト)でのマッチング率は大企業の方が高いです。大企業というだけで出会いのきっかけは多いともいます。ただ、実際にモテるモテないはご自身の魅力度、行動力など企業以外の要因の方が多いと思います。大企業の同僚も、ベンチャー企業の同僚もそれだけでモテ方の傾向はありません。
ちなみに大企業やベンチャー企業での社内恋愛に関する記事はこちら!
Q.ベンチャー企業は潰れるリスクやリストラされるリスクが高い?
A.大企業と比べると倒産やリストラされる可能性は高いです。
最近では大企業でも倒産したり大規模なリストラが実施されることは普通になりました。大企業なら絶対安全というわけではありません。しかしベンチャー企業と比べると大企業の方がそのリスクはかなり低いです。
ベンチャー企業は資金が尽きたら終わりです。成長する事が前提でベンチャーキャピタルやファンドなどから投資を受けています。その資金を使って事業へ投資し、運営しています。その事業がうまくいかず資金がなくなり、新たな投資が入らなければその企業は終わりです。ベンチャー企業はそのリスクを負いながら新たな価値や大きな成長を目指すので、その可能性がある前提で入社することをお勧めします。
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