転職、異動、入社した人は2~3ヶ月の成果で今後の評価の大部分が定まると心得よ

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多くの企業にとって4月は期が変わるタイミングなので、転職や異動、また新卒入社する方が多いです。新しい組織に入っていく際に、特に気をつけるべきことがあります。

人の評価は最初に決まる

人は出会ってすぐ相手の印象を決めつけます。カリフォルニア大学ロサンゼルス校のアルバート・メラビアン心理学名誉教授が発表した論文によると、人の第一印象は3~5秒で決まるとされています。これは有名なメラビアンの法則の一つです。この法則はあくまで人の第一印象の話なので、ごく短期間の印象が範疇となります。

会社組織における人の評価に置き換えてみるとどうなるでしょうか。人の評価も初めの印象が極めて重要です。人の評価は型にはめたくなるのが人の性です。

初めの評価が強固になる

以下の理由から、一度感じたその人の評価がどんどん強固になる力学が作用します。

  • 自分が下したその人に関する評価を、その後正当化するように補正される
  • その人に関する評価、噂などを他の社員などから聞くことで客観的視点として納得度が高まる

一度周りに決定づけられた評価や印象はその後、変化させるハードルが高くなります。つまり最初に良い人材だと印象づける方が、後から挽回して良い人材評価に上げることよりも簡単なのです。

入社、転職、異動当初の評価に関するメリット

また、組織に入った当初は評価が甘くなりやすいメリットがあります。まだキャッチアップ期間として捉えられ、まずは研修や引き継ぎなどを通じて仕事を覚えてもらう、まずは回せるようになってもらうことが期待値になります。既存の社員や先輩と比べて、小さい成果を期待されます。その期待値に対して、一定以上の成果を出すことで、高評価につながりやすくなります。

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第一四半期に勝負をかけるべき

力をかけるべきなのは特に最初の1~3ヶ月です。つまり4月からであれば4~6月の第一四半期が勝負となります。この期間に定量的に素晴らしい成果を出すこと、またプロセスやスタンスなど含め定性的に良い人物評価を得ることに本気を出すべきです。もちろん定量的な成果が短期間で出ない業界や職種もあるでしょう。その場合は特に取り組み方や考え方など定性評価の比重が高くなります。

周りの社員を見渡してください。優秀だと言われている人は初めからずっと優秀という評価を得ているのではないでしょうか。また逆にダメな評価を受けている人は、初めから評価は低かったはずです。

私は新しい組織に入る際にはとにかく初めに目立つ成果、周りが理解しやすい捉えやすい成果に目をつけて、時間をかけてでも成果を出します。そして初めにもらう高い評価の波に乗り続けながらキャリアを構築することが効果的な方法だと考えています。

4月から新しい組織にジョインされる方々はぜひ2~3ヶ月本気で成果を出すことに意識を向けてください。今後の高い評価を勝ち取りにいきましょう。

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