私はベンチャー企業で中途入社候補者の書類選考や採用面接も担当しています。人事担当ではないですが、部門長として採用面接を行います。ベンチャー企業では人事による採用面談よりも、部署のメンバーやマネージャーが自ら担当することの方が多いです。自分のチームに採用する人材を自分達で判断します。そして最終面接などは部長までで意思決定する場合と、社長など経営者が出てくる場合と両パターンあります。
私が書類選考を行う際にどうしても見てしまう条件があります。それは社歴や転職回数です。それだけで真にその人材の価値を測ることは難しいですが、過去の勤務した企業での在籍期間が短すぎたり、転職回数が多いとマイナス評価をすることがあります。転職回数が多い場合でも優秀で渡り鳥的に課題解決をしたら次の会社へというケースもあります。特に専門的スキルを持つ人材のケースです。例えばCFO職や事業開発(特に新規事業立ち上げ)などが当てはまりやすいです。しかしそんなケースは稀です。そんな優秀な人材はヘッドハンティングやコネでのリファラルなどがメインのルートです。多くの場合は悪い意味でのジョブホッパー型人材だと思います。
私個人の意見ですがジョブホッパー型人材は困難に直面すると諦めが早い傾向にあります。そして早い段階で転職を決意してしまいます。それを続けてしまうと逃げ癖がついてしまいます。それは欲しい人材ではないですね。
退職や転職の理由はもちろん様々です。良い転職なんてのはいくらでもあります。ただ短期的かつ、転職回数が3-4回以上など多すぎるとネガティブな理由の方が多い印象なのです。実際に採用したが、うまくいかなかったこともあります。
そして転職回数や社歴を見て、判断材料の一部とする採用担当者は私の知る範囲では多いです。
つまり転職回数が多すぎると不利になります。転職回数が多かったり、在籍期間が短いまま転職してしまった事実がある場合は、しっかりポジティブに転職理由を説明できるようにしましょう。
ちなみにアメリカやヨーロッパ、アジアなど海外ではジョブホッピングすることは珍しくなく、必ずしもネガティブな評価に寄ることはないです。転職をするごとにキャリアアップしていくケースはよくあるからです。今回記載した内容はあくまで日本での事情になりますが、少しずつ海外に近づいてきている気はしています。つまりポジティブな転職やジョブホッピングが少しずつ増えてきている肌感覚があります。ただ、まだ一般的ではないので、該当する方が転職する際はネガティブに見られているという前提でしっかりと準備をした方がベターです。
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