宴会は組織のカルチャーを表す
カルチャーは組織の様々な面でその組織らしさが表れます。事業に関する意思決定、業務のプロセス、共通言語、考え方など。そして最もカルチャーを表す事象の一つとして宴会が挙げられます。宴会の頻度、準備にかける工数、お店、エンタメ要素、ノリなど、その組織に属する人々が連綿と醸成してきた傾向が分かりやすくカルチャーとして表出します。会社に合う合わないを判断する一つとも考えられます。飲み会のノリが合わない、飲み会が多すぎてしんどい、などが退職や転職理由の一つになるケースもあります。
今シーズンの忘年会や新年会は?
あなたの会社では今シーズンの年末年始に忘年会や新年会が開かれますか?もし開かれる場合はかなり珍しい会社のようです。そして開催するという意思決定がその組織のカルチャー表しているとも考えられます。
2020年の東京商工リサーチの調査によると、企業の87%が今回の忘年会や新年会を「実施しない予定」とのことです。調査対象はアンケートに回答した1万59社の企業。
都道府県別で見ると奈良が96%(実施しない)で最高でした。それから北海道、徳島、栃木、埼玉、大阪、神奈川、東京、三重と続き、いずれも実施しないが90%以上でした。
また最も低かったのが秋田の65%。佐賀68%、宮崎70%。比較的感染者数が少ない地域は開催する割合が高くなっています。
こんな状況の中、会社や部署として公式にオフライン、つまりリアルな場で集まって飲み会やイベントを開催するのはいかがなものでしょうか。もしあなたの会社が13%の実施する側だった場合はその会社にずっといるべきか、転職や独立などで去るべきかしっかり考えた方が良いかもしれません。その会社の意思決定がどこかで支障をきたしている可能性があります。危機管理能力が欠如していることがわかるので、その会社のガバナンスの程度が計り知れます。
今年は大いに打撃を受けて悲鳴を上げている飲食店からテイクアウトして、オンライン飲み会で楽しむのが良いのではないでしょうか!
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