とあるポンコツインターン生の話
私はITベンチャー企業に勤務していますが、多くのインターン生(大学生)が在籍しています。
私が受け持っていたインターン生でなかなか尖っていて、ポンコツで、面白いメンバーがいました。周りからは大きな期待と大きな不安が入り混じった、ポテンシャル採用でしたが、ある種大型新人として入ってきました。
ずっとスポーツをやってきて、高校時代に全国大会にも出場している超優秀アスリートでしたが、大学で燃え尽き症候群となりフラフラしていました。このままではやばいとインターンをはじめました。打ち込むべきものがなかったため、インターンこそ打ち込めると確信していたため、とてもモチベーションも高く入社してきました。
ずっとスポーツをやっていた為、ビジネススキルは全く弱く、ビジネスの考え方などの基礎もなっていませんでした。教育コストがかなり高く、ゼロから教え込む必要がありました。しかしとても純粋なので教える側としては気持ちよく、本人の成長のために心から頑張りたいと思えました。
インターン生、どん底へ
そして相当純粋な心を持っていたので愛されキャラとして受け入れられつつも、負の側面として言わなくてもいいことを言ってしまい、徐々に立場がなくなってきました。またその他でも粗相を繰り返してしまい、マネージャーの中でも問題になりました。本人は相当傷つき、数週間休んでしまいました。そこで辛抱強くコミュニケーションを続け、少しづつ前向きになりました。最終的にゼロからやり直したいと覚悟を決めてくれました。
マイナスからのスタート
ようやく復帰したものの、むしろマイナスからのスタートでした。まずは最低限のことを100%必ずやりきるところから開始。雑務もやりまくり、業務も確実に100%こなしていきました。徐々に周りの評価も変わってきましたが、本人は変わることなく真摯に仕事に取り組み続けました。そして死ぬほど成長しました。数ヶ月たち、ようやく自信や持ち前の明るさを取り戻すことができました。そして超優秀な人材に育っていました。
ここぞという時に踏ん張りきれる力が大切
一時は本当にどうなることかと思いました。周りも恐らく辞めるだろうと思っていました。しかし私は彼の部活で培われた根性や踏ん張る力を信じ、彼も自分を信じ復活することができました。
それは一度どん底に落ちた後、周りからも低い評価をされているとわかりきっている中で、もう一度チャレンジを選び、それをやりきったから大復活を遂げ、スーパー成長することができました。
彼の場合は不器用なやり方になってしまいましたが。やりきったのは本当に偉かったと思います。
頭の良さ、要領の良さよりもピンチの時にやりきる力、踏ん張りきる力が成長に大きく寄与すると思います。
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