次世代検索エンジンDuckDuckGo(ダックダックゴー)とは? – プライバシー保護でGoogleに挑む

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ダックダックゴーという一見ふざけた名前のサービスをご存知ですか?インターネットで検索をする際に、GoogleやYahoo、Bing以外の選択肢が出てきました。プライバシー保護の重要性が高まる中、その新しいサービスは注目度が高まってきています。

最近ユーザー数が伸びている新たな検索エンジンDuckDuckGo

検索エンジンといえばGoogleが圧倒的な強者であり、Yahoo! JAPAN、マイクロソフトのbingを合わせた3つで90%以上のシェアを占めています。その後はBaiduやMSNなどが続きます。そんな中DuckDuckGoという新たな検索エンジンが登場し、徐々にユーザーを惹きつけ、成長を加速させています。今最も注目の検索エンジンと言っても過言ではないでしょう。

私が運営している他のサイトでDuckDuckGo(ダックダックゴー)という検索エンジンからの検索流入が増えてきました。今後ここからの検索流入も楽しみになってきました。

DuckDuckGo(ダックダックゴー)とはどんな検索エンジン?

新しい検索エンジンDuckDuckGoをご存知でしょうか。

DuckDuckGo — Privacy, simplified.
The Internet privacy company that empowers you to seamlessly take control of your personal information online, without any tradeoffs.

脱力系?のアヒル(Duck)がトレードマークの新しいインターネット検索エンジン。起業家のガブリエル・ワインバーグ氏が立ち上げたサービスです。基本的にはGoogleやYahooのような検索ができるサービスと捉えていただいて大丈夫です。もちろん日本語にも対応しています。

サービスの名前の由来はダック・ダック・グース(Duck, duck, goose)と言う子供の遊びから、とワインバーグ氏は述べています。これは日本のハンカチ落としに近いアメリカの遊びです。鬼役が「ダック」か「グース」といって輪になって座っている子たちの頭を叩いてまわり、「グース」と言われた子は立ち上がって鬼役を追いかけて、逃げ切れば鬼役が勝ちというゲーム。またduckという単語に避けるという意味もあり、大企業によるデータの管理から避けるという意味を込められたという説もあります。

運営している企業の本社はアメリカのペンシルベニア州にあり、2008年9月25日に設立されました。

DuckDuckGoの特徴はプライバシーが保護されている点

特徴はプライバシーの保護です。近年GAFA(その中でも特にGoogle、Amazon、Facebook)と呼ばれるインターネットの巨人的企業によるスキャンダルや独占に対する批判の声が世界各地で高まっています。ユーザーの情報をビッグデータとしてビジネスに活用し、優位的な地位をより強固にしています。中にはユーザーに黙ってデータを集めていたり、データが流出したことを隠していた悪質なケースもあります。

DuckDuckGoはプライバシーを第一に考え、ユーザーの個人情報を収集しないし、共有もしない、というのが基本的なスタンスです。IPアドレスの保存もユーザー情報の記録もせずクッキーも必要最低限でしか使用しない検索エンジンです。

また、SEO目的に大量に記事を外注し掲載しているWebサイト(コンテンツファームやコンテンツミルと呼ばれるサイト)なども排除しています。日本では一時期問題になったDeNAのヘルスケア情報キュレーションサイト「WELQ(ウェルク)」やまとめサイト、また無理やりSEO対策をしているアフィリエイトサイトなどが該当するイメージです。

DuckDuckGoの急速に成長

プライバシー観点でGoogle(グーグル)やFacebook(フェイスブック)などに嫌気をさすユーザーは徐々に増えてきています。そこでプライバシーが守られるDuckDuckGoの人気が徐々に高まってきています。

検索エンジンのシェアではGoogleが80%に迫り、圧倒的なポジションを保っています。対してDuckDuckGoはまだまだ数%にも満たず足元にも及びません。しかしGoogleは脅威に感じていると言われています。

GoogleのDuckDuckGo対策|買収した企業を活用

例えばGoogleはduck.comという似たドメインを取得しました。そしてそこへアクセスすると「on2.com」という企業のサイトへリダイレクトされることがありました。この企業はGoogleが買収した企業です。今ではgoogle.comへリダイレクトされるようになっています。ダックダックゴーと間違えてduck.comを検索したユーザーを囲い込む意図が見えます。つまりGoogleはDuckDuckGoを意識していると考えらます。

通称、アヒるとは?

ポッドキャストのBackspace.fmやそのマストドン「グルドン」など一部の界隈では、Googleで検索することをググるということに対して、DuckDuckGoで検索することを「アヒる」と言うケースがあります。言うまでもなくDuck(アヒル)とかけた造語です。個人的には嫌いではないですね。何となくアヒると言いたくなってしまうような……でも口に出したくなるって結構重要だと思います。言及されることで口コミが広がって行きますから。

今後のDuckDuckGoは?

Googleがあまりに強い為、地位が揺るがされることはまずないとは思います。しかしプライバシー保護への要求やGAFAへの批判は今後も高まっていくことが予想されます。そんな中で一つの選択肢としてDuckDuckGoや他の個人情報が守られるサービスが存在し、徐々にシェアを取って行く可能性は十分にあると考えられます。

今後のDuckDuckGoの動向に注目してきましょう。

Googleによる買収について(2021年11月20日追記)

この記事のPVが急増しました。原因を調べるとGoogleがDuckDuckGoを買収するという噂があり、その検索ワードでこの記事がヒットしていました。この記事中には別の意味で買収の話があり、それに引っかかったようでした。
Googleによる買収について情報のソースなどを確認して以下の記事にまとめたので、気になる方はご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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