Googleが運営していたSNS、Google+(グーグルプラス)が2019年4月2日にサービス終了となります。私も一時期使っていた為、残念な気持ちが少しありつつも、最近は全く触っていなかったのでしょうがないかなと思います。
そこでGoogle+を振り返ってみようと思います。
Google+とは
Google+は2011年にリリースされたGoogleならではのソーシャルメディアです。開始当初はAKB48グループと提携しAKB48/SKE48/NMB48などのメンバーが活用していました。AKBメンバーやファンの間ではGoogle+は通称「ぐぐたす」と呼ばれ親しまれていました。
また現在ではポケモンGOを開発・運営していることで有名なナイアンティック(Niantic、当時ナイアンティックラボ)はもともとGoogleの社内スタートアップでした。そのナイアンティックが開発・運営をしていたイングレス(Ingress:拡張現実技術を利用したオンライン位置情報ゲーム)もGoogle+を活用し、情報発信やユーザーコミュニティとして活用されていました。私もイングレスユーザーだった為、Google+を使っていました。
オバマ大統領も活用
また政治分野でも活用されていました。2012年米国大統領バラクオバマ氏やダライ・ラマ14世もGoogle+のハングアウトオンエアなどを使い対話を行いました。
AKBやIngress、政治関連などのキラーコンテンツの影響もあり、またGoogleとの機能連携などにより、一時期ユーザーは月間で5億4000万人にも登りました。多い時で毎週15億枚以上の写真がアップロードされていました。
鳴かず飛ばずで迷走
しかしGoogle+の強引な手法が毛嫌いされるケースも出てきました。例えばGoogle+では半ば強制的に実名の使用が義務付けられていました。また、Googleが買収したYoutubeのコメント機能などをGoogle+と統合。コメントを書き込むにはGoogle+のアカウントが必要となり、ネガティブなイメージが持たれ始めました。また2014年4月にはGoogle+の生みの親とも言われるヴィック・ガンドトラ氏がGoogleを退社しました。またFacebookやTwitterが全盛でInstagramも出てきており、競合との争いも非常に過酷でした。この頃には私も使わなくなっていました。
なぜ流行らなかったのか
上記のようなGoogleの強硬姿勢を嫌がる流れ、そして強い競合がいる中で、AKBなどに続くキラーコンテンツを出せなかった。
恐らくGoogleとの連携が強みだとふんで、Googleとの強硬的な連携に走ったこともユーザーの離反を招きました。
終わりに
SNSはまさにネットワークの経済が働くプロダクトです。みんなが使っているから、価値が上がりさらに他のみんなも使いたくなる。しかしそこから一度転げ落ちると逆回転して一気に離脱が増えていき、SNSの価値が下がり、さらにユーザーの離反が増え、と悪循環なスパイラルに変わりました。まさに栄枯盛衰の物語でした。
さよならGoogle+、ググタス。
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