世界最初の旅行代理店トーマス・クック破産の衝撃ーオンライン化の波には決して抗えない

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言うまでもなくIT企業は伝統的な所謂レガシー企業をディスラプト、つまり既存業界を破壊・変革して取って代わってきています。その波が世界初と言われる旅行業界大手を襲いました。

イギリス・ロンドンの大手旅行代理店トーマス・クック・グループの経営が悪化し、破産申請を行いました。

トーマス・クックは19世紀に列車やホテルの予約代行、団体旅行の開催などを世界で初めて行ったとされています。現在では世界17の国に拠点を持つグローバル企業です。

しかしWEB化の波に押され始め、オンライン予約が普及するにつれて徐々に経営は悪化していました。また英国のEU離脱、つまりブレグジットによる旅行者の減少もあり行き詰まってしまいました。最終的に資金調達の交渉が合意に達することができなかった為、いきなり業務を停止したと発表するに至りました。

このニュースは日本でも大きく取り上げられました。その理由は大きく以下の2点です。

・超大手の旅行代理店だった 日本でいうとJTBです。創業178年のイギリスでは旅行代理店の代名詞的存在だった企業が、突然業務を停止したのです。

・約60万人のトーマス・クックの顧客が破産申請によりいきなり世界で足止めを食らってしまったのだ。イギリス人は15万人以上が海外旅行中で帰国が困難になった。そのため英国政府による帰国作戦「マッターホルン作戦」が実行された。

みなさん旅行に行く場合、何でホテルなどを予約しますか?ほとんどの人は予約サイトで予約すると思います。

このオンライン化への波は旅行業界にも直撃しています。

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