Googleがダックダックゴー(DuckDuckGo)を買収?|デマには惑わされないように

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ダックダックゴーをご存知でしょうか。

実はこのマクリーブログで以下のダックダックゴー記事のPVが突如急増していました。

「次世代検索エンジンDuckDuckGo(ダックダックゴー)とは? – プライバシー保護でGoogleに挑む」

ダックダックゴー(DuckDuckGo)とは?

ダックダックゴーとは簡単に言うとプライバシーを最優先する検索エンジンです。

ダックは日本語でアヒルであり、ダックダックゴーとはふざけた名前ですが、最近大きく注目されている検索エンジンです。

検索エンジンといえばGoogleやBingなどWebサイトを検索する際に使用するサービスです。Googleが圧倒的なシェアを占めており、Yahoo! JAPAN、マイクロソフトのbingを合わせた3つで90%以上のシェアを占めています。この寡占状態が問題視されており、新しい検索エンジンが求められていました。

その中で次世代検索エンジンとしてダックダックゴーが注目されています。ダックダックゴーはプライバシーを最優先に考え、ユーザーの個人情報を収集しないし共有もしないというポリシーが評価をされています。

そんなダックダックゴーが一部の界隈で注目の的になっていたのです。

ダックダックゴー記事のPV急増の理由

検索ワードを見ると「ダックダックゴー 買収」「duckduckgo google 買収」などのワードで検索流入が増えていました。Twitterで検索してみるとどうやらグーグルがダックダックゴーを買収したという噂が流れていました。

Googleによるダックダックゴー買収の噂は本当?フェイクニュース?

しかし日本語や英語でニュースを検索しても特にGoogleが買収したという記事などは出ていませんでした。もし本当なら、結構大きな事態なのでニュースに出るはずです。憶測記事すら出ていません。

近しいニュースとしては2020年6月10日にForbesが掲載した記事で、Apple(アップル)が検索エンジンのDuckDuckGoを買収すべきという案が出ているというものでした。「AppleはiPhoneやiPadのブラウザSafariでGoogleを採用しているが、Googleの支配を崩すためにAppleは独自の検索エンジンを保有すべきだ」という主張を紹介している記事です。Googleによる買収とはむしろ逆の方向性です。ちなみにGoogleはSafariのデフォルト検索エンジンとして採用してもらう為に年間8,000億円〜9,000億円もAppleに支払っているというのは有名な話ですね。

ダックダックゴー買収の噂の発端

Googleがダックダックゴーを買収したという噂がどこからきているか調べてみると、以下の2つが見つかりました。後者のツイートは2021年11月20日時点で約1,000リツイート、2,000いいねがついており、このツイートが発端と思われます。

  • 1年前の2020年11月に個人ブログで買収について記載したデマ記事
  • Twitterでとある人物が2021年の11月に買収についてデマツイート

GAFA/GAFAM/FAANGなどと呼ばれるいわゆるアメリカのビッグテック企業に対する政府や民衆からの風当たりは強いです。ビッグテック企業とはGoogleの親会社Alphabet(アルファベット)、Amazon(アマゾン)、最近Meta(メタ)に社名変更しましたがFacebook(フェイスブック)、Apple(アップル)、Microsoft(マイクロソフト)、Netflix(ネットフリックス)です。独占的立場を利用して自社に有意になるよう働きかけているのではないかという疑惑をはじめとしてさまざまな疑惑、懸念、憶測があります。ただし、これら企業のセンセーショナルなニュースや噂にすぐに飛びつくのではなく、情報のソースをしっかり確認した上で判断することでフェイクニュースには騙されないようにしましょう。

デマには気をつけよう

最近ではAIによってデマの影響力への懸念がましています。特にOpen AIのChat GPTやGoogleのBard(バード)など生成AIによって簡単にテキストが作れてしまいます。そしてその生成AIが堂々とデマを真実っぽく語ります。

さらに画像生成系AIや動画生成系AIなどが一気に出てきて、クオリティがものすごい勢いで上がってきています。画像や動画でのフェイクニュースなどがすでに問題になり始めています。

参考書籍として以下の本をお勧めします

「デマの影響力 なぜデマは真実よりも速く、広く、力強く伝わるのか?」シナン・アラル著

世界規模の調査と科学的研究によるデマが真実よりも広がる理由を解き明かした本。

著者はニューヨークマガジン、ニューサイエンティストなどアメリカの有力誌で絶賛されたベストセラー。MITの経営学教授でFacebook(フェイスブック)、Twitter(ツイッター)現X(エックス)、LinkedIn(リンクトイン)、Snapchat(スナップチャット)、WeChat(ウィーチャット)などSNSと連携して研究活動を続けている科学者。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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